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(86)時計の特殊機構 レトログラード

レトログラード ( retrograde )とは、時間や月日・曜日等を、ダイアル上の針が円ではなく扇状に動くことによって表示する機能のこと。

針が目盛の端に達すると瞬時にスタート地点まで戻り、再び表示が始まります。

主に秒針やカレンダーの表示に使用されることが多く、「レトログラード」はフランス語で「逆戻り」を意味しています。

針が行ったり来たりする見た目の楽しさで人気を博しています。

 

【レトログラードの魔術師 ピエール・クンツ】

スイスの時計製作者ピエール・クンツ。

時計学校を卒業後、パテック・フィリップやフランク・ミュラー等老舗メーカーの複雑機構の開発や制作を担当し、2002年には自らのブランド「PIERRE KUNZ」を立ち上げました。

レトログラードを多用するスタイルが特徴で、「レトログラードの魔術師」とも呼ばれています。

機械時計史上初の試みとなった「トリプルレトログラード・セコンド」は、3つの秒針が20秒ずつをリレーして1分の時間を刻む画期的なモデルとなっています。