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(76)時計の特殊機構 パーペチュアルカレンダー

●パーペチュアルカレンダー

パーペチュアルカレンダーとは、日付の調整が不要で、半永久的に暦に沿った日付を表示してくれる機能のこと。

一般的な日付表示機能は31日を1周期として設計されているため、31日に満たない月の翌月に手動での調整が必要となります。

対してパーペチュアルカレンダーの場合、月による日数の違いや、四年に一度の閏年(うるうどし)まで自動で調整してくれるため、大変実用性に富んだ機能です。

電子回路の組み込まれたデジタルウォッチでは主流となっているパーペチュアルカレンダーですが、歯車で動く機械式時計にこの機構を組み込むのは容易ではなく、構造は複雑を極めます。

部品を組み上げる職人の高い技術も必要とされ、パーペチュアルカレンダーを搭載した時計は数百万円から数千万円の超高額品となります。

トゥールビヨンやミニッツリピーターと並び、コンプリケーションウォッチ(複雑機構)と呼ばれています。

パーペチュアル(perpetual)は「永久」を意味し、「永久カレンダー」と言われることもあります。

【起源】

「時計の歴史を200年早めた」とも言われるスイス生まれの天才時計職人、アブラアン・ルイ・ブレゲが18世紀末に考案したとされています。

ブレゲの顧客には、ナポレオン、マリーアントワネットなど歴史に名を残す偉人が名を連ねており、彼が創業した時計メーカー「ブレゲ」は今なお時計の最高ブランドとして知られています。