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(73)時計のムーブメント 手巻き式

◆手巻き式ムーブメント

 

手巻き式とは、リューズを指で回して動力であるゼンマイを手動で巻き上げる方式の、機構をもったムーブメント(時計を動かす内部の機械)です。

 

手巻き式の利点としては、何と言っても電池交換の必要がないところです。
また、自動巻きの様にムーブメントにローター(回転錘=自動的にゼンマイを巻き上げるパーツ)
を持たない為、ムーブメントを薄くつくる事ができます。

 

日々、ゼンマイを巻くのは面倒という方もいる事と思いますが、
ゼンマイを巻く事で時計に愛着を持つことが出来ます。

 

難点としては日々ゼンマイを巻き上げないと止まってしまう事と、
ゼンマイがほどけるにつれて時を刻む精度が低下することです。
時を刻む正確性という点では、クォーツには劣ります。

 

また、ゼンマイの巻き方によってはゼンマイが切れてしまう事もありますので、巻き方に注意が必要です。
この不便さを解消するものとして、ゼンマイの残量状態が文字盤で確認できる、
パワーリザーブ・インジケーター(ゼンマイをフルに巻き上げたときに動作する時間を確認するゲージ)
という機構があります。

 

世界には、このパワーリザーブが一ヶ月間も持つA.ランゲ&ゾーネのランゲ 31という腕時計が存在します。
ハミルトンでは、ハミルトンカーキメカオフィサー(H69419363)が、
機械式手巻きムーブメントを搭載しています。

 

手巻き式は非常に趣味性が強い時計となっています。