GMTとは、世界標準時(Greenwich Mean Time)の略称。
かつて世界各地の標準時の基準となっていたイギリス・グリニッジ天文台に由来しています。
通常の時針の他に24時間で1周するGMT針を備えており、ベゼルやダイヤル外に配置された24時間目盛によって、複数の時間帯を表示することができます。
日本と海外の時間を表示することができ、世界を飛びまわるパイロットや海外出張の多いビジネスマンなどに愛用されています。
また、24時間で1周するGMT針の特徴を活かし、午前と午後を見分けるのにも利用されます。
ダイヤルに開けられた小窓に第二時間帯を表示するものや、回転ベゼルで第三時間帯を表示するものもあります。
1950年台に航空会社のパイロットから要望を受けロレックスが開発した「オイスター パーペチュアル GMTマスター」がGMTウォッチの基礎を確立したモデルとされています。
ジェット機による旅行が本格化し始めた時代背景もあり、アメリカのパン・アメリカン航空などがオフィシャル・ウォッチに採用したことでも有名になりました。
【ハミルトンとGMT】
ジャズマスターやカーキなどの一部のモデルにGMT機能が採用されています。
「カーキ GMT エアレース」はGMT機能に加え、インナーベゼルの小窓に乗降客数の多い世界8大エアポート名が表示されるなど個性的な一品となっています。