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(59)時計の特殊機構 スプリットセコンド

スプリットセコンド ( split seconds )とは

2本のストップウォッチ秒針を持ち、ラップタイム(中間地点から次の地点までの経過時間)の計測が可能なクロノグラフの一種。

二人の競技者のタイムを計測したり、一つの対象の中間タイムを連続的に計測することができます。

クロノグラフを起動すると2本の針が同時に動き出し、スプリットセコンド機能用のボタンを押すと1本は停止、もう1本はそのまま進み続ける事により、中間タイムの読み取りが可能になります。

さらにボタンをもう一度押すと、止まっていたスプリッツセコンド針が作動しているクロノグラフ針瞬時に追いついて再び一緒に動き続けます。

この事からフランス語で「追いつく」を意味する「ラトラパンテ」とも呼ばれ、機能名や商品名としても使われています。

通常のクロノグラフより格段に構造が複雑であり、時計の特殊機構の中でも最も製作が難しい機構の一つとされています。

 

【ハミルトンとスプリットセコンド】

ハミルトンからは2007年に「ジャズマスター ラトラパンテ H32619733」として、

スプリットセコンドを搭載したモデルが発売されています。

ジャズマスターシリーズ最上位モデルで、世界でわずか366本限定という現在では入手困難な一品です。

税別定価52万円とハミルトンとしては高額ですが、他のブランドでは100万円を越えることも珍しくないスプリットセコンド搭載モデルとしては破格と言えるでしょう。