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(52)時計の特殊機構 クロノグラフ

クロノグラフとは

ストップウォッチ機能を備えたアナログの腕時計や懐中時計の事。
スモールセコンドや30分計、12時間計のインダイヤルを搭載しており、そのデザイン性から高い人気を誇っています。

 

発明

イギリスの時計職人ジョージ・グラハムが18世紀に史上初めて発明したとされています。
1/16秒単位で時間を計測できるもので、グラハムは「クロノグラフの父」として知られています。
その後1821年にフランスのニコラス・マシュー・リューセックが文字盤上にペンでマーキングした弧の長さで経過時間を測定する機械を試作。
ギリシャ語で「時間」を意味する「chronos」と、「記録する」という意味の「graph」を併せた造語「クロノグラフ」と名付け、翌年特許を取得しました。

 

戦争による進化

1915年、ブライトリングが今日のクロノグラフの原型となっている世界初の腕時計クロノグラフを発表。
第一次世界大戦真っ只中で腕時計の需要が高まり、時計の技術が急速に発達した時代でした。
1940年代に第二次世界大戦が始まると、航空機の発達に合わせてクロノグラフも更に進化していきます。
1942年、ブライトリングが速度や燃料消費等の計算ができる「クロノマット」を発表。
その後1952年には航空用時計「ナビタイマー」が発表されました。

 

ハミルトンとクロノグラフ

元々はアメリカの鉄道会社の為の懐中時計を作っていたハミルトンでしたが、1960年代にはスイスに工場を持ち、英国空軍の為にクロノグラフを生産していました。
現在もジャズマスターやベンチュラ、カーキなど数多くのクロノグラフ搭載モデルが発売されており、ハミルトンの定番人気となっています。